小さなあとりえ*蕾さんでの作品展「ウルグルさんの台所」は先日28日に終了いたしました。
会期中は、たくさんの方に足を運んでいただき有難うございました。
蕾さんは神戸の北野坂を上ったところ鱗の館の直ぐそばにあります。洋館が立ち並ぶ中に一軒の小さな小屋のような可愛い建物がポツンとあります。そこが蕾さんです。ちょうど作品展の時期はクリスマスローズと水仙がたくさん咲いていました。2畳ほどの大きさの店内にはたくさんの作家さんの作品が棚や壁や天井に飾られていて一足入ると夢中になります。
蕾さんとは作家活動を始めた頃からお付き合いをしていただいています。こんなん作ってみてください~と面白がる蕾さんにイヒヒヒーと応えるのが蕾さんの作品展での醍醐味でもあります(笑)かといってどの作品展でも通用するかと言われると、それは少し違うのです。なんとも言えない面白がりなのです。それはきっと、これを作ったら売れるー!人気になるー!とかそういうことではなくて、ほらー♡きゃー♡なんじゃー♡という、本人が満足する面白がりなのだと思うのです。その蕾さんの一人で面白がっている姿に何?何?と気になる方が集まってきてくださる。蕾さんは「ひとりは賑やかな」な人なのです。
作品展の初日は雨でしたが、行く坂を上りながら気がつきました。雨の日も寒い日も蕾さんは一人であの小さな小屋にいるのだなぁと。それはとても尊いことだと。
一人で灯すということ。
そこには揺るぎない何かがなければ続けることはできません。誰かのためにと言うよりは、やはり自分が面白いと思っていないとできない事だと思います。木の実を拾い集めるようなそんな豊かな時間なのだと私は思っています。
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