ある番組で見た餅ばぁちゃん桑田ミサオさんがエンディングあたりで、
人生とはいう問いに 「分からないからいいんだよね。」
と津軽弁の優しい言葉で語られていた。
一つ分かってくると、また新たに分からないことに直面する。私はその繰りかえしで
今も木彫りを通していろんなことに枝葉を延ばしているのかもしれません。
ある人は人生とは「一つ一つ答えを見つけることだ」とも言っている。
それは少しニュアンスが違うかもしれない。
どこまでも大きな白い紙があったとして、ここに何でも描いていいよ。と言われて埋め尽くす
ことに必死になっているのが後者のように聞こえる。
どんぐりが落ちていて一つ拾うとまたすぐ傍に落ちているどんぐりをひろう作業は楽しい。
けれど「さぁこの一面のどんぐりを拾いなさい」と言われると、たちまち苦行になる。
さぁ売れるから作りなさいと言われるとそっぽを向いてしまう私は、このことに漸く落ち着いた。
私がどんぐりを拾うのだ。
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