浮かれていなくて根っこがある
リアルタイムで見ていなかったゲゲゲの女房が最近再放送でされていて雑誌ゼタの編集長が秋田出身の青年の作品を読んで言ったセリフが何故だかとても体の隙間に沁みわたるように納得したのです。
私がしている木彫りも実はそういったことなのだと思うのです。日々の暮らしは足が地についていて、昨日も今日も明日もこれからも小さな出来ごとや変化に耳をかたむけながらも、そうかそうかと頷きながら静かに制作をしていく。出来上がった作品を全体に見ながら、またそうかそうかと制作に戻る。
そんな作品を見に来て下さった皆さんが、またそうかそうかと頷いてくれる。
うまく言葉にはできない感情が、言葉を介さずとも伝わっていく。 作品がもつ魅力というのは言葉の延長ではなく言葉と言葉の間にあるものなのかもしれないな。