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Puppet in Prague ♯workshop

  • 執筆者の写真: yasuyo
    yasuyo
  • 2018年7月26日
  • 読了時間: 3分

今回の旅の目的は操り人形のワークショップを受けることでした。 いつか海外で作品の発表などで作家活動をしてみたいと思ってたのですが、夫がパリでも

どこでも行きたければ行っていいんだよと冗談半分で言ってくれたのをきっかけに海外に

目を向けるようになりました。

たまたま日本人形劇協会のFBで紹介していたプラハでのワークショップを見つけて「これだ!」

と思い、その日のうちに飛行機などの費用をざっくりと計算していました。治安はどうなのか、私の

仕事のキャンセルは可能なのか、子どもたちはどうするのか。いろいろ考えなければいけない事が

あったのでやっぱり諦めようかなと思っていた時に、

夫がこどもたちに「お母さんがチェコに行くで」

と言ってくれた事で私の腹は強制的に括られてしましました。

旅行中の子どもたちの行事の事や受けていた仕事のキャンセル、ワークショップへのコンタクト、飛行機や宿泊先の予約、スーツケースはどうするかなど不思議なほどに周りの人に助けられ問題なく進み、あとは私が無事に飛行機に乗るだけ。飛行機に乗っても未だ実感のないままチェコへと向かいました。

一緒の部屋に泊まったエブリムさんとワークショップの工房へ行きました。大きな扉が開くと優しそうなミレックさんとリアさんが出迎えてくれました。実際に操り人形の仕事をしているミレック先生のもとで14日間かけて操り人形を作りあげます。今回は世界中から12人参加です。アメリカ、イギリス、トルコ、アイスランド、スウェーデン、ギリシャ、ニュージーランド、日本とお国はさまざまですが、同じ目的を持つ者同志が集まっているので、皆すぐに仲良くなり完成まで先生を慕いながら真剣に取り組んでいました。

まずは事前に作りたいモチーフをスケッチしておいたものを基に設計を習いました。操り人形には2つのタイプがあってワイヤータイプとストリングタイプのもの。バレリーナや猫背な動物など動きがなめらかなものは、こめかみあたりで支えるストリングタイプを選びます。ワイヤータイプは脳天から胸まで真っすぐの太いワイヤーが入るので体と頭は直線状にあるタイプになります。設計のあとは木材に書き写しカットをしていきます。

私の作りたいモチーフはクマのお母さんです。頭がおおきいので軽くするために中をくりぬきました。

制作時間はたっぷりあったので、時々休憩にお菓子をつまみながらコーヒーや紅茶をセルフで入れて皆で楽しくお喋りをしました。もちろん私は出川イングリッシュでしたので、アプリで調べながら私の家族の事や仕事のこと、日本の事や、皆の事を質問したり。

操り人形のジョイントの部分には革や金属のフックがたくさん使われていて、ボンドは使わず釘を打ち込んでいて、壊れても修理ができるように工夫されています。ペイントも衣装も専門で仕事をしている先生が丁寧に教えて下さいました。古着などを利用して可愛い衣装が出来上がりクマのお母さんご満悦。

ストリングのレクチャーを受けて人形の手や足とコントローラに紐を繋げたら完成です。操り人形ができたら終わりではありません。

操作やパフォーマンスまで教えてもらいます。パフォーマンスの先生が皆のキャラクターを使って物語を考えてくれました。動きやお客さんから見た時の感じ方など、見せる技術も勉強になりました。私は作るのはすきだけどパフォーマンスは全然苦手で、ましてや出川イングリッシュでしたのでほとんどガオガオ~がセリフでした。


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