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純度
先日、ある友人を通じて作家の大先輩とお話をする機会に恵まれました。どんな経緯で作家をされることになったのか、昔テレビの業界で働いていた時の話など聞かせてもらいました。 「群れないことだよ。」 と80代とは思えない凛とした姿でおっしゃった言葉がとても印象的でした。 カフェを出て帰りの駅まで一緒に歩いて帰りました。 「でもね。あの徹夜で働いていた時のほうが今よりもいいものを作っていた気がするよ。余計なことを考えないからね。手をとめないことだよ。」 並んで歩きながら彼は優しく言いました。 「それって純度が高いということかもしれないですね。」 先生のことばを聞いて私の頭に浮かんだ言葉は純度でした。 あれから二ヶ月が経ち、ずっと純度について考えていました。 ランナーズハイのような感覚だろうか、それとも約束時間に間に合うかどうかの状態で走っている時のような感覚だろうか。 一見、彫り続けるという言葉からランナーズハイのようなものだろうかと考えていたのですが、後者の追い詰め凝縮し密度の高い純度のようにも思えるのです。 昨日納品したサーカスの制作はアトリエに眠っ

yasuyo
2 日前読了時間: 2分


Lina
木彫の球体関節人形のLina。 こちらは現代人形研の公募展に向けて制作をした作品です。四谷シモンさんが審査委員長をされていると知り、興奮にも似た感情と、彼の作る人形へのリスペクトを込めて制作しました。これって一方的な私のラブレターのような感覚かもしれません。 実はこの人形は一度完成していました。何だか思っていたよりもノッペリとしたお顔になってしまったなぁと本棚に置いてしばらくにらめっこしていたのです。 制作しているとしばしばこのような事があります。じっくりと観察したりスッカリ忘れて他の制作にはいり数年放っておくこともあります。 一度完成したものに手を加えるということはとても勇気が必要です。元に戻すことができませんから。 でも不思議なことに彫りなおさなきゃ良かったと思ったことはありません。 「あなたこんなとこに隠れていたの?」 と砂を掘って遺跡を見つけ出すような感覚とでもいいましょうか。 自分が彫っているにもかかわらず毎回どんな子が現われるのか分からない。 分からないからいい。 もちばぁちゃん言葉が響いてきます。

yasuyo
2025年11月12日読了時間: 1分
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