プラハ城より少し上がったところにNovy Svet(ノヴィー・スヴィエト)新世界通りというところがあり、静かで街並みが美しいとガイドブックにあったので行ってみました。美しい道は幾つも紹介されてあったのですが、今回この道を選んだのはストップモーションアニメーションの作品をたくさん制作しているシュヴァンクマイエル の家があると知ったからです。そもそもチェコへ興味をもったのも友人にシュヴァンクマイエルのアリスの作品を教えてもらったことがきっかけだったのです。シュヴァンクマイエルらしいバルコニーのオブジェはクスッと笑えましたが、それ程奇抜な印象は無く街に溶け込んでいました。
この辺り一帯は14世紀の半ばからプラハ城で働く労働者たちが住んでいたそうです。今は高級住宅街になり、映画監督や音楽家、写真家などチェコの芸術家が多く住んでいるそうです。石畳の坂や歪で傾いている塀、木彫りや漆喰の装飾が施されてある建物。一つ一つが街の職人さんの手によって作られていて大切に住人達へ継がれている。その事こそが美しいのだなと思いました。